植物体の基本構造
東大の生物入試問題に、被子植物の構造に関する出題を見つけました。植物の形態は様々・・・のような気がしますが、その基本構造は同じ。
わかりやすいリード文なので,そのまま引用しました。
「2011年東京大学入試問題 生物「第2問」より」
〔文1〕図2-1は一般に見られる被子植物の構造を示す模式図である。葉が茎につく位置を節といい、節と節の間を節間という。被子植物の体は、花と根を除き、1つの節間と、節につく葉および側芽からなる単位が、繰り返し規則的に積み重なった構造となっている。新しい茎や葉は頂芽の中にある頂端分裂組織から発生し、次第に発達して完成した形となる。その過程で、図2-1に示すように、莱と茎の間に1つの側芽が発達する。側芽にも頂端分裂組織があり、新しい茎や葉を作りだす能力をもっている。側芽が伸長することにより側枝が形成される。
<一部省略>花もまた頂芽や側芽の頂端分裂組織から発生するが、花が形成されると頂端分裂組織の活動が終わる。つまり、花は頂端分裂組織が最後に形成する器官である。地球上に存在する被子植物は、繰り返し規則的に積み重なった構造を基礎とし、節間と節、葉および側芽の形態をさまざまに変化させることで、30万種とも50万種ともいわれる多様性を実現している。